向いてなかった


今日はとある続けていたことが向いてないと分かった。

一人で楽しいと思って一人でずっとやっていたことだったけれど、
結局その行っている内容は自分自身だけではなく、
遠回りでも誰かに向かって行っているものだったり
誰かがどこかに存在しているからこそ成り立っているものであることに気付いて、
その相手のことを想像出来ていない以上、
自分自身のやっていることが自分で楽しいとは思えなくなってきた。

自分のやっている内容の出来云々よりも、
そういう相手に対する想像が出来ない以上、これから先楽しくなることは出来なくて
それで向いてないと思った。

ここに書いてる文章なら、どっかに漂流してるんだろうなぁぐらいの意識はもっているけれど、
それはそうではなく、完全に自分一人で楽しんでいるものと思っていただけに、
その内容が全くそうではなく、むしろ正反対の、
誰かがいるからこそ成立している類のことに気付いてやるせなさが残った。

結局はそのどこかにいるだろう誰かに
自分がやって楽しいことをただぶつけていただけに過ぎなかったのだ。
気持ちを共有するでもなく、ただここの文章と同じようにぶん投げていただけなのだ。
ここの文章と違うのは、誰かがいて成立する場所を自分だけが楽しくて良い場所と勘違いしていたという所。


何か問題が起きたわけでも無いが、
ただそういうことに今更になってようやく気付いて、
それなりに続けてきた期間は何だったのだろうと、
自身の学ばなさと、成長曲線の真っ平らぶりに残念な気持ちを覚えるのだ。
問題が起きたわけでは無いけれど、きっと誰かにはそういう嫌な気持ちを与えていただろう。
自分だけが楽しければ良いと思っていたのだから。

もっと早くそれが誰かがいて成立するものであると気付ければ良かった。
そして、世の中「本当に一人だけで楽しめるもの」なんて殆ど無いし、
それどころか自分が無意識にでも誰かがいて成立する世界の方へ触れようとしていることに気付ければ良かった。

私は誰かの気持ちは分からない。
言葉一つ、仕草一つ、表面的な意味も真意も読み取れなければ、何故相手がそう思ったかという部分も分からない。
分かろうとする気持ちが無いとも思う。
相手に対しての興味が薄いのだと思う。
相手に対してどうして良いかも分からない。
自分の行動がどう与えてどう思われているかも分からない。改善する努力もしない。

だからせめて全てを離れて自分だけが楽しめるものであればいいと思ったのに、
自分自身がどこか間接的にでも人がいる場所を無意識に求めていたのが分かって辛かった。

分からないし、改善しないのだから、人を求めることが良くないことだと思う。
そこに触れたら迷惑をかけることしか起こらない。最終的には。
私の人とのやり取りは、相手が誰であれ、相手を理解する気持ちを持たないのだから、
いくら完璧な序盤のテンプレを身につけた所で一旦何かでほころびが出てしまえばそれを取り戻すことは出来ない。
怒っている相手が今怒っていることを理解出来ない。
悲しんでいる相手が今悲しんでいることを理解出来ない。
どんな言葉をかけたらいいか、そもそもかけていいタイミングかどうかも分からない。
誰かとの関係を継続させることは不可能であろう。
だからなるべく自分だけが楽しくて良いことをしてきたつもりだった。

けれど間接的にでもそこは人がいて成立する世界だった。
それと気付かずに、そこで自分だけで楽しんでいた期間が残念でならない。
もはや向いていないというよりも、早く離れた方が良いのだ。

それなりの期間、自分だけで楽しくて良いものと思っていた分、
そこから急に離れるのはエネルギーのいることかもしれないが、
短いし、それぐらいは頑張っておこうと思う。

短いけれど、これから先はちゃんと自分だけで楽しくなれるものを見つられたら良いなと思った。
雲行きは怪しいけれど。