ハロワ行ったら泣きそうになった
はじめての失業保険を貰いにハローワークへ。
失業保険を貰えるまでの経緯を簡単に説明しておくと
5年ぶりぐらいにお外に出てパートみたいなお仕事をきっかり1年間働いて去年の秋頃やめる→
ぼーっとしてる→
両親からのゆるやかの恐喝で失業保険を貰うよう勧められる→
冬頃申請したんだけど最初の3ヶ月ぐらいは貰えないんだって、で今日に至る。
みたいな感じ。
とは言ってもこの保険を貰うためには本人に就職する意志があって、
今後は1ヶ月に1回ペースで就職活動もしないといけなかったりする。
で、これが今の自分にあるかと言われると全くもってノー。無いも無い。
だから本当は保険とか貰ったらいけない感じのやつ。
ただ、一応どの職業に向いてるか調べる検査みたいなのを勧められて受けたりして今回の条件は満たしてるので
今回の分だけはお金貰えるかなー貯金が5桁しかないからなーと思って行ってきたんです。
ちょっと久しぶりに行ったハロワは微妙に内装やらシステムがちょっと変わっててビックリした。
いつもはじめは受付の人に聞くことにしてるんだけど
この受付のお姉さんも変わっててえらい美人さんになってて困った。
自意識過剰が凄くて変に緊張しちゃうから結構辛い。
受付も機械化されてたらいいなぁなんて思いながら。
番号札を持って待ってると空いてるせいかすぐに呼ばれた。
失業保険獲得への道は二段階式になってて、
まずはじめに職業相談を受ける→その後失業保険を貰う手続きという流れ。
だから最初に職業相談をしないといけない。
呼ばれると人の良さそうなおじさんの席へ。担当が誰になるかは割りとランダム。
しかしそのちょっと前にハロワ行った時もこのおじさんだった気がする。
話してみるとやっぱりそうで、様子はどうですかーみたいな話をしながら。
ここは職業相談のターンなんだけど、
失業保険を貰うための用紙のチェックなんかも入る。
するとここで早速バレちゃう。
その用紙には「ハローワークからお仕事の依頼があった場合、受けられますか」みたいなチェック欄がある。
はいorいいえで○つけるだけなんだけど、
はいをつけるってことは就職する気マンマンですってこと。でもそんなのないし。依頼があったら困る。
かと言っていいえに付けようとするとその嫌な理由を細かく選んで書かないといけないっぽい。
というか多分いいえにしたら失業保険出ない気がする。働く気あったらいいえにならないし。
だからバレなきゃいいなーって思いながらチェックしないでおいたらやっぱりバレちゃった。そりゃそうだ。でもはいに○付ける気持ちにはならない。
そこからは過去にもよくあった残念な子を見る感じでの相談会みたいになった。
「就職する気が無いってことになると保険が貰えないですからねー」
「ですよね・・・でもこの就職する気とかちょっと無いんですけど、一応今回分は活動したのでそれだけでも貰えないかなーって思って来たんですけど・・・」
「うーん・・それでもねー・・一応就職したいっていう意思表示はしないとねー・・」
「そうですかー・・・うーん・・・・」
おじさん困ってた。大変そうだった。
ていうかその後も、
今後はどうでもいいけど今回の分だけ貰えればいいぐらいに思ってることを伝えると
お金もなくて働かないってなるとこの後どうしてくの?みたいなよくあるような話にもなった。
おじさんは続けて、別にすぐ働くってことじゃなくても、
手に職をつけるべく技術を学べる学校みたいなとこに通って保険を貰うことも出来るって話をしてくれたり、
似たような場所でも同じ悩みを持った人が集まって話し合ったりするような所もあるなんて話をしてくれたり。
けどこっちがとにかく人と関わることが難しいって言うと
今度は職種の一覧だして、順にどういう仕事か、こういうのは黙々と出来るから向いてるかも、なんて結構長く話してくれた。
なんかそうやって親身に対応してくれたのがありがたかったけど、
やっぱりお仕事やその他諸々出来る気は全然しなくって、
聞いてると分かるんだけど、慎重に言葉を選んでまで長く対応してくれてるおじさんに悪いなーとか、
そうかーお仕事も無理だしそもそもこういう学校みたいなのも無理ってなると本当に自分に出来ることって何も無いんだなーとか思って切なくなった。
そして例のはいorいいえにはチェックがつかないまま。
もしかしたら早くつけて欲しいってことだったのかもしれない。
そういう気遣いとか全然分からないから真意が何かは今も分からないままなんだけど。
「今はお仕事するのが無理だって思っててもね、こうやってここに来て、
自分に出来る仕事は何なのかなって考えることも立派な就職活動になるんだよ。
その為にね、こうやって保険としてお金を貰ってお仕事について考えていくっていう制度があるんだから、
せっかくの制度をね、自分でそれを辞めるようなことしたらもったいないから。
だから今はそうやって考えていくってことだけでもいいんじゃないかな。」
「やっぱり自分からお仕事に対する気持ちを拒絶しちゃうと働くのは難しいと思うんだけどね、
でもそういう気持ちになるまで考える時間っていうのも大事だと思うし、
このままどんどん時間が経つと社会に戻ろうとした時にそれだけエネルギーがいることになっちゃうからね。
だから今のうちに自分に出来ることを考えていってね、
その中でそういう分からないことや困ったことがあれば私達に相談して欲しい。
そういう為にハローワークや私達がいるからね、気になったことが相談に来てもらって、
それも就職活動になるから、そうやって少しずつ前進していけるといいんじゃないかな。」
などなど、
うろ覚えだけど、そんな感じのことを言われたのを覚えてる。
最後は立ち上がって次もまた来て下さいね、なんて頭を下げながら言われてしまった。
あとこっそり自分の中で凄いプレッシャーだったのか、
汗が凄い止まらなくてビビったのも覚えてる。
しかもおじさんに指摘されて初めて気付いたレベル。
滝のようなって比喩したくなる気持ちが分かった。
色々考えた末、お金の為と割り切って「はい」に○をつけて、
その後の失業保険の手続きはあっさり終わって家に帰った。
帰りの車の中。
おじさんに言われたことを思い返したり、
ハロワで働いてる人の姿だったり、
通り過ぎてく人とか、街の景色とか、綺麗な夕暮れとか、
なんかそういうのを見てたら、ちょっと涙が出そうになった。
自分に出来ることも、やりたいことも、何も無いんだなぁって、
あらためてそんなこと考えてたら家に着いてた。
あとそこそこ貰えると思ってた失業保険がなんか初回は数日分しか出なかったみたいで、
結局貯金が5桁なのは変わらずだったことも分かってそこも涙が出そうになった。
それでもやっぱ次回は失業保険貰わないと思う。
就職する気持ちが全然無いし、
ある風に見せてお金貰うのも出来ないから。
前向きなこといっぱい言ってくれたおじさんには凄く悪いと思うんだけど、
こっちは結論が自分の中で初めから決まってるような人間だし、
そんな自分が相談しにいくってのも騙してるみたいで凄い抵抗が。
今日も帰ってくるなり「お金貰えたの?」って延々聞いてくる母親の態度が次回から豹変するのは確定だけど、まぁいいかなって。
なんか働くことを考える度に、世間で働いてる人って凄いなって本当思う。
毎日、お疲れ様です。
そんな感じ。
終わり。