父の定年退職祝い旅行


に行ってきました。


(※注意:読んでて全然楽しい内容ではないので
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今年度で父が定年を迎えた。

よってこの3月で今まで長く働いていた所も退職することとなり、
その記念として家族でちょっとした旅行に出かけよう、
普通はそういうのは家族でするものだ、
当然お前も一緒に来るよな?記念の旅行なんだから。当たり前だよな。
という訳である。

ご覧の通り、
はっきり言って乗り気もしなければ、
感慨深い思いみたいなのも無い。


そもそもこの歳にもなって、父とまともに話した記憶がない。
思い起こせば、子供の時も話題はいつもテレビが媒体だった気がする。
野球の結果がどうとか。クイズの答えがどうとか。
だからテレビがついてないと本当に静かなもので、家族としての会話は殆ど無かった。
自分が引きこもりデビューした頃も何の会話もなかったし、
むかーしちゃんと働き出した頃も特に会話もなかったし。
あるのはテレビの話だけ。

あれから大分経った今でも全ての話題がテレビを媒体してるのは変わらないし、
そもそも自分が20になるかならないかになった辺りからは発狂したりでそれどころじゃなかった。
この発狂っていうのは文字通りの発狂で、
急に「うわあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!」って叫びながら外へ飛び出してしまう。
外へ出ると収まる。
最初はよく分かんなかったけど、ある程度する内に、
どうやら自分と父が二人きりで同じ空間にいることが引き金になっていることが分かって、
分かってからはなるべく同じ空間にいないようにしてた。
発狂だなんて、そういう時は家族として何があったのか父親を助けようみたいな気持ちには全くならなかった。
今でもご飯の時は家族全員で食べる習慣があるので、
そこで何か変なことが起こらないようにってしてると凄く緊張したりする。
母と自分で話をしてるのもNGらしくて、発作の兆候みたいなのが出たりするから気が気でない。
今年入ってから発狂の頻度は減ってるのでこのまま静かになるといいんだけど。

あと話さないと言っても、よく無言の父の背中を見て育ちました的なことがあるけどそうでもなくて、
日頃の行いもとても普通とは言えない感じで、
トイレの水を流すとか、出かける前にテレビを消すとか、食べたご飯の食器を片付けるとか、
そういう日常のちょっとしたことが出来ない。本当トイレ行くとうんこあったりするからね。
でも自分のすることがいつも絶対に正しいって思ってるところがあって、
ちょっと注意すれば謎の理論で如何に自分が間違っていないかの証明に入って話にならないのでもはや誰も注意しない感じ。
こういう人は本当にどこでも自分自身が完璧な人という設定だからお願いとか話し合いはするだけ色んなものが無駄になる。
なんか尊敬するみたいな気持ちが昔から全然無かった。


で、そういう人が定年退職祝いの旅行をしますと。
家族で出掛けますと。そう決めたらもうそれは覆らない。絶対決定事項。
行っても絶対楽しくねーんだろうなぁって思って行ってきた。

ただこちら側にも良くない点があって、
そもそも旅行とかその他諸々、自分から楽しもうって気持ちがないとなかなか楽しくはならない。
ましてや最初から相当キツいのが目に見えてるイベント。
この心持ちで挑んだらどうなるか。
うん、すげー楽しくないよね。辛かった。


宿泊先までの道中で、お店に入りご飯を頂く。
事前に調べて美味しそうなお店をチェックしておいたらしい。
こっちは寝てたけど、結構迷いながら到着したみたいで。
そしてここでの最初の話題は「このお店は見つけづらい所にあって良くない」。ここからスタートです。
やれ看板が地味だとか。
大通りにあるんだからもっと目立つようにしないととか。
駐車場も狭くて止めづらいとか。
お店の人と結構距離近い店だっただけどそういうの全然関係無いから。
で、しばらくしたら料理が出てくる。するとこれがなかなか美味しいと。
そうなるとこの後はずっと「このお店を見つけた俺って凄いだろ?」トークが延々止まらないわけです。
えーさっきあんなにボロクソ言ってたのにー?ってぐらいの勢いで。この店を見つけた俺が凄いと。

最初にちょっと触れたけど、我が家は家族の話が無いので、
テレビが無いお店ではこういう話が常。我が家あるあるです。
話題に困った時はマジで隣の席の人が話してる話題をパクってそれに噛み付いたりしてるからね。超怖いぜ。
しかし残念な私は私でご飯食べてる間以外はずっと下向いて目を閉じてた。超痛い子。でもこれぐらいしか出来ることないんだって。
この話題に乗る気はしないし、かといって話題変えたらいつ例の逆鱗に触れるかも分かんないから。
ずーっと下向いてじっとしてた。28だけどね。これも相当ヤバいぜ。本とか持ってくれば良かったね。


道中殆ど寝てたけど、目的地に着いたらしくって。
着いたら着いたで、両親は温泉とか入りに行ったり。こっちは高校野球見てた。
夕食は良いホテルだったから、美味しいご飯が出て。
と言っても話の内容が毎度のあれだからちょっとだけ微妙になっちゃうけど。
退職して今後はーみたいなのも何も無いしね。
あと退職したけど新しいお仕事はもう決まってるらしいし。
ずーっと「ここに決めた俺って凄いだろ?」みたいなこと言ってた。本当に凄いですよねこれ。

ゆるめに仕切られた席の反対側には、何の偶然か若い新婚さんと小さいお子さん連れが。
まるで十数年前のうちみたいな感じですわ。
よく隣の芝生は青く見えるっていうけど、本当に青く見えた。楽しそうだった。
子供はウキウキしながら行儀良くしてて、
親は親でお互いが知ってる映画の話とかしながら日常生活の話と絡めて楽しげに話してる。
こういうのすげえいいなって。憧れちゃうね届かないからこそ。
一方こっちは肉or魚料理のチョイスを間違えた(※)のを根に持ったらしくて、やれお店の人の言い方が良くないとかメニューの表示が良くないとかつまんねーこと言ってた。この話のスケールの違い何なの。

(※)(長くなるしめんどくさいけど誤解無きよう一応書いておくと、
 父は肉料理が食べたかったらしいのだが、人と同じなのが嫌という思考がとても強く、「どちらになさいますか?」と尋ねられた際に自分と母が肉料理を即決したので、
 人と同じなのは嫌という心理から自ら魚料理を選んでいる。でも本当に食べたかったのは肉料理。
 もちろん出てきたのは選んだ魚料理。で、魚料理を食べる自分に怒っているみたい。意味分かんねーマジでこんなの書かせんなよ。)



夕飯食べ終わったらこの空間にいるのがキツいので外に出てぶらぶらしてた。
外に出たい理由もないけど、中にいるのが嫌な理由のが強かったから。
しばらく外にいたら大分寒くなってきたので、ホテルに戻って、温泉入って、部屋に戻ってご就寝。
露天風呂凄い良かった。これは本当来て良かったと言える少ないポイントの一つ。
深夜帯に行ったら誰も居なくて、頭寒くて体が暖かいのが最高でした。

翌日も朝ご飯を頂いて、
なんかちょこちょこ寄ったり寄らなかったり、
頼んでもねー場所に急に立ち寄って「ここ俺が今選んだの凄いだろ?」トークを聞かされたり、
上に書いたようなつまんないことの繰り返しであんま覚えてないけど、
気付いたら家に着いてて、
予想通り肉体的じゃない疲労がいっぱい溜まった旅行になりました。心地よくない疲れ。
誰も退職祝ってなかったけどね。何だったんだろうねこれ。
形式としてやっておけば満足みたいなことなのかな。

あーあと「もっと家の長を大事にしなきゃだめだぞぉ?」とか面白トーンで何回も言ってたかな。
最近これ家でもよく言うんだけど大事にされてる奴はそんなこと言わないもんね。
大事にされないのには理由があるから。
自分でも大事にされてないって思うからそういうこと言うんであって。
じゃあその理由が何かは考えないんだみたいな。
その理由に絞ってメッセージ言った方が伝わると思うんだけどね。
ただこっちからこの思ってること言ってもお話にはならないからここで。


甘ったれで引きこもりなもので、
例えどんな振る舞いであったとしても、
父親は立派な父親。
毎日働いて家族にお金を入れてくれてる素晴らしい存在です。
とは思えないんです。

じゃあ誰がお金稼ぐの?のたれ死ぬんですか?
なんて誰かに言われても、うんそうなるかもって言っちゃう。
それぐらい、自分の中で、現状とのたれ死ぬであろうシチュエーションの精神状態があんまり変わらない。
死ねないから生きてるだけであって。生きられないとこまで来たら多分死ねるんだと思う。もしかしたら違うのかも。


以上、旅行に行ってもこんな感じの気持ちでした。

下に旅行中の写真を少し添付しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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