どしゃ降りの灯油入れ



暖かい地方に住んでいないので冬は寒い。この時期でもまだ寒い。
なので家では石油ヒーターを使っている。これを使うととても暖かい。居間が。2階にいる自分にはあまり関係ない。今も寒い。もう大分マシな時期になってきたけど。オイルヒーターだけでは暖まらないこのお部屋。

しかしこの石油ヒーターってやつには大いなる弱点が。
そう、灯油切れである。
なぜ切れるのだ灯油。無限のエネルギーはまだか。

灯油が切れた際は外にある灯油タンクから給油をする必要がある。
そしてこの灯油を入れるのは誰か。
そう、私である。皆さんこんにちは。
外はタイミング良く豪雨。しかしそれは関係ない。

今日と限らず大体いつもトイレに行く為に下へ降りると「グッドタイミング~」と声がする。母である。
何がグッドタイミングなのかと言えば案の定「今丁度灯油が切れちゃってねー」から始まる例のやつである。「入れてきてもらっていい?」
グッドタイミングってのはたまたまテレビつけたら丁度見たい番組がジャストで始まったみたいなことを言うのだと思うんだけれど、
毎度グッドタイミング言う割りにヒーターの状態はバラバラ。
本当に警告ランプ今つきましたみたいのもあればすっかり止まってしばらく経ってる、つーか部屋寒いなおいってことも。
まぁタイミングというか要は待ち伏せされているのである。

ちなみに「入れてきてもらっていい?」なんて疑問系で聞かれているけどこちらに拒否権は無し。
冗談でもイヤなんて言えば「んー、でも今日夜寒くなるらしくってねー」とかなんとか。なんだこれ。
「まだ寒いからねーこの時期。もうすぐ春になるとねー、暖かいんだけどねー。」
「お父さんが帰ってくるとほらまたうるさいから。ね。」
などなど謎のフレーズが止まらない。よく分かんないなって思うでしょ。
でもこのまま2階に戻ってみると1階から大声で「灯油入れてもらっていい?」のエンドレスコールが始まるのだ。さあ大変。
ということで要約すると「早く灯油入れて来いよ」ってことなのである。
でもそうとは言わない。お願いだからーお願いだからーって言い続けるのが家のスタイルらしい。父も母も。

で仕方なしに重い腰を上げると「大丈夫?外寒いよ?電気の場所分かる?」etcと謎の心配事が止まらないのも毎度お馴染み。
ただ心配事の内容が毎回同じなのともう知ってるって類のことを毎回聞かれるのが辛い。

別に個人的に灯油を入れること自体は嫌いじゃないし毎回自分が入れることに何の問題も感じてないんだけど
このやりとりが毎度いい感じにテンションを下げてくれる。どっちやねんって言うね。


そして今日である。
珍しく今日はグッドタイミングーではなく「予感的中。」だった。
そう言えば昨日なんかもうすぐ切れるから明日危ないと思うとか言ってたね。
で、中略して予感が的中したから灯油入れてこいってことなのである。はい入れましょう。

ただこれまた珍しく外はどしゃ降りで。加えて風も凄いんだこれが。大雪のがまだいいレベル。
「大丈夫?雨降ってるけど。服濡れちゃうよ?」だからどっちやねんって言うね。
念のためもう一度言っておくといつでも拒否権は無いしすぐ入れてこないとエンドレスコールが止まらない。疑問系の嵐が吹き荒ぶ。
もちろん雨降ってるからちょっと止めておくは無効なのです。思い立たれたが厄日。

そして空になったやつを持って外に出るとまぁ期待を裏切らない暴風雨。ゆるめの台風ぐらいあった。
開始1秒で即ビショ濡れになりながらもじっと灯油タンクを見つめる人に変身。
うちの灯油タンクは繋がったホースから灯油が流れてくる方式なのだがこのホースの立て付けがよろしくない。
通常でも外れそうなこいつを暴風雨の元でとなると気が気でなっしんぐ。
TMRevolutionがプロモ撮影でもやってんのかなぁってぐらいの雨の中(知らない人はこれを参考に。3分30秒過ぎぐらいからいい感じ。)
ドモホルンリンクルの人顔負けの形相で2~3分後灯油入れが完了。やったぜ。

即家に入って満タンの灯油をセットし「あービショビショになっちゃったねー。大丈夫?凄い雨だったねー。」なんて言われながら作業は完了。
上のセリフのやつも心配してる体なだけですぐに忘れる類のことは学習済み。
今心配してあげたからOKだよねぐらいの意味合いしかない。
むしろそのままにしておくとなんでそんなこと言えちゃうかなーってセリフがポンポンと飛び出す率高しなのでとっとと部屋に戻るに限る。
とは言ってもちょっと後ですっかり小雨になった時に「あー今入れておけば服濡れなくて良かったのにねー」ぐらいのことは言われちゃうんだけど。
しかしそれは置いておいて、今は濡れた髪だのパジャマだのをティッシュで拭いたら楽しい楽しいピクロスタイムなのである。少し楽しくないとこからスタートだけど。少ししたら楽しくなったからまぁ良し。



なんかちょっと不思議な、違和感のある我が家である。
他にも入ってるお風呂場のドアが突然空いたり電気の消された空間で俺だけご飯食べてるとかまだまだ色々あるにはあるんだけど、思い出せば忘れてたこともまだまだ出て来そうだけど、
こういうのは引きこもってからというよりもずっと昔からそんなんだった。
ただ、例えば今日の「あーそれは灯油入れてこいって意味なのね」とか裏のメッセージに気付くまでは相当時間が経った後で。
プラス全体的に「あれ?もしかしてうちちょっと変じゃね?」って気付いたのも相当後だしね。恥ずかしながら20は優に超えてた。

でこれは「本日のイラッとした話」ってジャンルなんだけど
イラッとしてたり、私こんな目にあってるんですよーってここで伝えてるだけでもだめで、
どうやらこれに立ち向かわないといけないらしいってことをようやく最近理解してきた。
ただ、一切立ち向かわずに完全に逃げ切るのもそれはそれで手らしい。
とりあえずこの現状の言われるがままやってる状況っていうのは実は大分悪いみたいで、
ああいう謎の後出し心配、裏の脅迫メッセージみたいなのを受け続けてると悪影響が出るとかなんとか。最近読んだ本に書いてあった。

しかし立ち向かうというか拒否のメッセージを伝えたいタイミングで伝えたいところであの謎のメッセージ連発されるのは目に見えてるし話にならない時点で立ち向かうのは相当難易度が高い気がする。
むしろ何事にも逃げるのはお手の物なので今はそっちに興味が。逃げ足の速さだけならぴの級。
一応時々暇つぶしにハロワの就職情報を見ては無理だわーって思ってるけど
もし働けるならそういう一人暮らし的な?方向で?いっちゃう?いけたらだけど。いける気しないけど。うんていうか無理だな。働くの。壁高いわぁ。
本当は逃げる選択肢を決めたなら完全に逃げるべきらしいんだけど、最悪一人暮らしが無理でも働ければ働いてる時間灯油入れチャンスが無くなるわけでそれでもいいような気もする。いやこれだと微妙なのか。ていうかだからそもそも働ける力が無いんだって。ムムッ。ムムムッ。


と、内なる川平慈英が出た所で今日の更新はお終い。
急に変わるのは難しいけど意識を持つだけでもちょっと違うはずというお話になりました。
この意識忘れないように。ていうか別に急に変わらんでもよろしいし。その方がいいし。ただ意識を忘れないようにしたい。

あとティッシュで拭いたとこで全然拭けねーから。覚えておいて。特にパジャマが。水吸ってるしね。